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学びのコラム〜温泉〜 鳴子温泉のおはなし、その3

投稿日:2026.01.06

鳴子温泉でガイドとして暮らしている、齋藤理です。このコラムでは、私が暮らしの中で感じる「鳴子温泉」のおもしろさを、皆さんにお伝えしていきます。

 

鳴子温泉郷には川渡、東鳴子、鳴子、中山平、鬼首の5つの温泉地があり、「単純温泉」、「塩化物泉」、「炭酸水素塩泉」、「硫酸塩泉」、「含鉄泉」、「酸性泉」、「硫黄泉」の7つの泉質が楽しめます。

今回は、前回に引き続き鳴子温泉のお話。7種の泉質が楽しめる鳴子ですが、共通する特徴は「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」の割合が高いこと。

 


「炭酸水素塩泉」は炭酸水素ナトリウム(重曹)を含む温泉で、皮膚表面の余分な皮脂や角質を取り除き、肌をさっぱりさせてくれます。「硫酸塩泉」とありますが、主な成分は硫酸ナトリウム。皮膚表面のタンパク質と結合して膜を形成し、身体からの放熱を防ぐことから保温保湿効果があります。加えて、皮膚表面に浸透し、血行をよくする働きも。細胞の代謝が促進され、傷の回復を早める働きも期待できます。

古くから「かっけ川渡、かさ鳴子」と謳われた鳴子。「かさ」は皮膚病を指す言葉ですが、肌表面の余分な皮脂を取り除き、保温保湿するだけでなく、傷の回復も早めてくれる。先人たちは鳴子のお湯はお肌に優しいと経験的に知っていたんですね。

お話しする人

齋藤 理

ガイド/SomeSpice合同会社 代表/鳴子まちづくり会社 取締役/鳴子温泉もりたびの会 理事/NPO法人日本エコツーリズムセンター 理事など

ガイドとしてTV、ラジオ、雑誌などで鳴子の魅力を発信。地域の地形や文化を深掘りするツアーを行う。

<保有資格など>
温泉ソムリエマスター/WEA Certified Outdoor Leader(野外指導者)/LNT level2インストラクター(環境倫理)/WMTC WFR(野外救急法)/GSTC Professional Certificate in Sustainable Tourism(持続可能な観光)

この記事の担当者から

日頃お世話になっている鳴子温泉も歴史を知る事で愛着が増し、泉質を知る事で今の自分にあったお湯を選べる。この上ない贅沢を地元では味わう事が出来ます。何ともありがたい。
大崎の人がお米と温泉にはうるさくなるのは納得です。
私も齋藤さんのお話を繰り返し聞き、その上級者を目指したいと思います。

代表取締役 菅原 順一

 

このコラムは、弊社発行の「工務店ミュージアム 学びのコラム(2025年12月号)」に掲載したものです。