菅原工務店

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梅雨の養生のおはなし

投稿日:2023.07.03

田んぼに青々とした稲が育ち、山も深さを増す季節となりました。 中医学の考えに基づいてつくられる薬膳では、春夏秋冬の他にもう一つ「長夏」という季節があります。中国では、夏と秋の間の「長雨の季節」のことを指しますが、日本ではこれを「梅雨」に当てはめて考えることが多いです。

   

薬膳では「氣も血も水もめぐる身体=健康」と考えますが、湿度が高くなる梅雨時は「水のめぐり」に影響が出やすく、「身体がだるい」「なんかやる気が出ない」「顔がむくむ」といった症状が起こりやすくなります。

そんな時におすすめなのが「枝豆」「空豆」「さやいんげん」などの「青い豆」です。 これらの豆が、湿度に弱い胃腸の働きを助け、体内の余分な水分を外に出す手助けをしてくれます。

   

働きを助け、体内の余分な水分を外に出す手助けをしてくれます。

忙しくて疲れが溜まっているような時は、鶏むね肉との組み合わせがおすすめです。また、カレー粉のようなスパイスを使うことで「氣血のめぐり」も良くなり、冷えやストレスの解消にもつながります。

食べものの力を上手に借りて、梅雨時も健やかに過ごしましょう。

   

お話しする人

荒井直子

フードコーディネーター/国際中医薬膳師/中医薬膳指導員/薬膳栄養カウンセラー
フードコーディネーターとして、TV、企業Webサイト、雑誌や書籍など幅広く活躍。
薬膳レッスンやごはん会を東京・大阪・宮城など各地で行う。