菅原工務店

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たまには地元歩きもいい……。
コロナ禍で遠くへ旅行することなどかなわない状況の下はじまった金華山詣
 
菅原工務店の50周年を記念した「大崎を学ぶ、つなげる」をテーマとしたプロジェクトの一環として社内研修からスタート。低山トラベラーの大内征さんや元ベガルタ仙台の菅井直樹さん、お世話になっている地域の皆さまなどにも広がり、年に一度の恒例行事となりました。
 
2025年春、4年にわたる金華山詣が一つの区切りを迎えました。その節目としてこれまでのお詣りの様子を、写真と共に振り返ります。

金華山フィールドワーク

金華山の旅を振り返る

1年目

1回目の金華山メンバーには、元ベガルタ仙台で活躍されていた菅井直樹さんも!

頂上では工務店ミュージアムでも販売している携行食「山頂チカラモチ」も頂きました。
もちろん、ベガルタこけしも一緒に登拝です。
1年目の金華山参拝の様子は、工務店ミュージアムのYouTubeチャンネル で公開中の大崎フィールドワーク映像集 でご覧いただけます!ぜひご覧ください。

2年目

2年目に訪れた日は、ちょうど初巳大祭にあたり、前回とは違う雰囲気。
特別に御本殿昇殿参拝が出来、「3年参拝」にリーチがかかった我々としては背中を押された気分。

銭洗いにも気合が入ります。

3年目

ついに金華山参拝3年目!これで我々のお金に困らない人生は約束されました。
」にちなんで、この日はベガルタゴールドのこけしをお供に参拝してきました。

日帰り組は石巻の「落ちそうで落ちない石」で有名な釣石神社にも立ち寄りました。

金華山4年目のお礼参りを経て

東奥三大霊場として知られる「霊島金華山」に、当社は5年連続の参拝を行い、2025年5月14日にその幕を閉じました。
金華山にある「金華山黄金山神社」は、神仏混合時代に弁財天を奉祀した歴史から、そのお使いである「」の御縁日、御縁年に祭事が開催されます。今年は御縁年にあたり、12年に1度しか許されない、特別昇殿参拝をさせていただくことができました。

総勢31人が参加!スタッフや日頃お世話になっている方と参拝しました。

釣果があがりますよ~に☆と、恵比須様、大黒天様に釣り竿を見せてます。

毎年快晴の中参拝させていただくのですが、今回は参拝中ずっと、太陽の周りに虹が現れる「ハロ現象」が起こっていました。そこまで珍しい現象ではないのですが、今回は二重にかかっていたこと、金華山参拝ファイナルで見れたこともあって、とても神聖な気持ちになれました。
 
そもそも空を見上げなければ気づかない現象です。立ち止まって空を見上げる時間が、心を豊かにする大切な時間だと、弁財天(≒瀬織津姫)様が気づかせてくれたのかもしれませんね。

宿泊組は奥の院~金華山頂上へ!
御祭神は大綿津見神、市杵島姫神、天之御柱神

鳴子の温泉水、「玉鳴号」を献饌してきました。

高さ20mほどの天柱石!弁財天が天から降りてきたところと言われているそうです。
石の上にお金を載せることができたら願いが叶うそうです!

日帰り組は松島へ。金華山ありがとうございました!

松華堂さんでお疲れ女子会♡
カステラが美味しい!

3年続けてお参りすればお金に困らない」と言われている金華山参拝。さらにお礼参りで当社としては最後の参拝を気持ちよく終えることが出来ました。

金華山のTree of art
宿泊組の朝散歩で見た不思議な巨木。大内さんのお気に入りの巨木シリーズの1つだそうです。

横山不動尊と竈神様と

ツアー2日目は宮城県登米市津山にある「横山不動尊」へ
約800年以上の歴史を誇る横山不動尊は、厳かな木造仏像や青銅五重塔、湧水池と天然記念物のウグイがみどころで、季節の草花が美しい場所でした。古くから「横山のお不動様」の名で知られる木造不動明王坐像を特別に見せていただいたあとは、奥の院へ。

横山不動尊
天然記念物のウグイや季節の草花も美しい気持ちの良い場所です。

奥の院へは本堂の裏の山を登らなければ行けず、ちょっとした登山です。今回は時間的に奥の院までしか行けませんでしたが、奥の院の先へ進むと、出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)の小祠が祀られています。これは、先人が出羽三山権現として当地に遥拝出来るように造られたものだそうです。先人たちにとって「祈り」とは命や暮らしを守るための営みだったことが伺えますね。

木造不動明王坐像を特別に見せて頂きました。すごい迫力です。

奥の院へ!「ちょっとした登山」ですが、慣れていない人にはけっこうキツイです^^

GATIさんのカレーをランチで頂いた後は、平筒沼農村文化自然学習館で土で作られた竈神様を見学。
 
土製の竈神様が展示されていて、目はあわびなどの貝殻で表現されていたり、かなり原始的な竈神様でした。
見学のあとは「令和の縄文人:後藤一磨」さんが竈神様のお話をしてくれました。

CaféGATIさんのカレー!
カレーの上に添えてある副菜もとても美味しいです!

平筒沼農村文化自然学習館を見学。
土造りの竈神様がズラーッと展示してありました。

南三陸の令和の縄文人こと後藤一磨さんによるお話会の様子。

竈神様は江戸時代に一般庶民の生活に深く根付いたとされたこと、新築時に竈を作り終えた左官職人が、お祝いのために竈神様を作って贈ったとの謂れがあること、神無月は竈神様だけ出雲に行かずに残ることなど、興味深いお話をたくさん聞かせてくれました。最後に平筒沼の東端にある「弁天島(金華山金密寺)」へ。鳥居に「金華山」の文字。最後まで、金華山を感じられる旅となりました。

弁天島の鳥居。ここにも「金華山」の字が!

旅の仲間、昭和バスさん、金華山フェリーさんに心より感謝申し上げます。
最高の旅をありがとうございました!

思い出の金華山詣

代表取締役

菅原 順一

たまには地元歩きもいい……。コロナ禍で遠くへ旅行することなどかなわない状況の下はじまった金華詣。
 
きっかけは創業50周年の記念プロジェクトでもあった工務店ミュージアムの目玉でもある「大崎鳥瞰図」の製作で荒雄岳からつながる江合川の流れが北上川に合流し、金華山のある太平洋にそそいでいく様子をまとめたことと、十代からの古い友人でもある低山トラベラー・大内征さんの著書「低山手帖」に描かれた記紀神話から見る金華山の歴史を自分の足で歩いてみたいという思いが次第に強くなったからです。
 
1年目は水源を辿り、2年目は震災からの復興を肌で感じ、3年目は近くのもう一つのパワースポット釣石神社をまわりました。4年目の最後は鳴子とは松尾芭蕉つながりでもある松島。あらためて日本三景を歩きました。
御礼参りを含めて4度に金華山詣。
神さまのお示しか、毎年忘れがたい出来事や山頂からの絶景で出会いました。お社の頭上に現れた龍雲に海に広がる雲海、極めつけは4年目の二重に広がるハロはその最たる例です。
毎年5月、新緑金華山は瑞々しく、山頂からの水流に導かれて歩む登山道は清々しいの一言でした。
ところで、参加した皆さんにご利益はある(あった)のでしょうか。
 
見慣れた地元の街並みも、日頃は車で通りすぎるだけの景色となっていますが、その歴史や意味を学びながら自分の足で歩くと見え方や楽しみ方も当たり前だけど変わります。私にとってそんなことをつくづく考えさせられる旅となりました。
はじめは知人をお誘いして始まった金華詣でも気が付けば、自然と私の近しい親類や会長・専務のご近所様やお友達にまで及び、年に一度の楽しみとして広がりを見せました。その昔全盛をきわめた金華山詣。この4度のお参りでその歴史の一端を感じつつ、信仰を通じた人と人のつながりの大切さもを身をもって感じた時間でした。そこで共有した体験こそが参加して頂いた皆さまにとってこれからの得難い財産となるに違いありません。ご一緒頂いた皆さまに感謝いたします。

  • これまでのレポート

これまでのスタッフレポートはこちらからお読みいただけます。

  • 関連の動画

2025年の金華山の旅の様子を収めた動画を公開中です!

\ 動画 制作進行中 /

鋭意制作中、近日公開予定です!

工務店ミュージアムディレクター制作の動画も公開中